HubSpotで業務の自動化を進めていると、「あれ?これって標準機能じゃできないの?」という意外な壁にぶつかること、ありますよね。
特に人材紹介などのビジネスモデルでは、求職者側の担当者(CA)と企業側の担当者(RA)が連携して進める場面が多く発生します。今回は、そんな複数担当者が絡む業務で、HubSpotのちょっとした「融通の利かなさ」を鮮やかに乗り越えるテクニックを共有します。
たとえば、CAが管理している求職者の「取引」データと、RAが管理している企業の「求人」データが紐づいているとします。
求職者の選考が進んで、取引ステージが「書類選考」に変わった。
この瞬間、企業側の担当であるRA宛てに「企業へ推薦状を送ってください!」というタスクを自動で作成したい。
いざワークフローを組もうとすると、HubSpotの仕様上、タスクの割り当て先は「トリガーとなったオブジェクトの所有者(=取引担当者であるCA)」にしか設定できません。
結局、自動化を諦めて手作業でタスクの担当者をRAに変更したり、わざわざチャットで「Aさんが書類選考に進んだので推薦お願いします」と連絡する手間が発生してしまいます。
この問題を解決するカギは、「プロパティー同期(コピー)」という裏技にあります。
取引データの中に、あらかじめ「求人担当者(RA)は誰か」を保存しておく専用の枠を作っておき、求人データから担当者名を自動でコピーしてくる仕組みを作ります。
この設定が完了すると、業務はこう変わります。
伝達漏れ・チャットの手間がゼロに
CAが取引ステージを動かすだけで、システムが自動的にRAへタスクを振ります。個別の連絡は一切不要です。
圧倒的なタイムロス削減
「連絡待ち」の時間が発生せず、RAは通知を受け取った瞬間に次のアクション(企業への推薦など)へ移れます。
それでは、実際のHubSpot画面を見ながら設定を進めていきましょう。
まずは取引データを開いたときに、紐づいている「求人」の担当者(RA)が誰なのかを自動で引っ張ってくるための「プロパティー同期」を設定します。
画面右上の [歯車アイコン] をクリックし、左メニューから [プロパティー] を開きます。「オブジェクトの選択」のプルダウンで [取引プロパティー] を選び、右上の [プロパティーを作成] をクリックします。
以下のように設定し、[次へ] をクリックします。
フィールドタイプ : プロパティー同期
同期元のレコードタイプ: 関連付けられた「求人」オブジェクト(※環境に合わせて選択)
同期元のプロパティー: 求人担当者(RAのユーザー情報が入っているプロパティー)
取引の進捗に合わせてタスクを振る設定を行います。
[自動化] > [ワークフロー] > [ゼロから作成] を開き、ベースオブジェクトを [取引] にします。
トリガー設定:
「取引ステージ」が [応募承諾] のいずれかである、等に設定します。
アクションの追加:
[+] ボタンを押し、[タスクを作成] を選択。
タイトル(例:【要対応】企業への推薦依頼)や期限を業務に合わせて設定します。
割り当て先の設定:
タスクの「担当者に割り当て」のプルダウンを開き、[取引の既存の担当者] を選択します。ステップ1で作った [求人の担当者] を指定します。