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一瞬で「VIP」を見分ける方法。LTVを自動で色分けするHubSpot活用術。

作成者: 芳賀 航|Mar 29, 2026 8:00:17 AM

「どの顧客を優先すべき?」がひと目でわかる。HubSpotでLTVを可視化・色分けする方法

「売上に貢献してくれている重要顧客を、パッと視覚的に把握したい」と考えたことはありませんか?

HubSpotには多くのデータが蓄積されますが、標準の一覧画面だけでは、どの企業がロイヤルカスタマーなのかを直感的に判断するのは難しいものです。特に、経営層への報告やチーム内でのターゲット選定において、数字の羅列から「優良顧客」を探し出す作業は、本来注力すべき戦略立案の時間を奪ってしまいます。

実現イメージ:色の違いが「重要度」を教えるレポート

今回ご紹介するのは、単純な売上順のランキングではありません。収益合計(LTV)が特定の金額を超えた顧客だけ、グラフの色を自動で切り替える手法です。

例えば、LTV1,000万円以上の顧客を「オレンジ(High)」、それ以外を「ブルー(Low)」といった形で出し分けることができます。これにより、レポートを開いた瞬間に「今ケアすべき最重要顧客」が浮き彫りになり、チーム全体の意識を自然と優良顧客へと向かせることが可能になります。

それでは具体的にどのような手順でロイヤルカスタマーを見分けるレポートを作るのか見ていきましょう。

ステップ1:判定用の「LTVランク」プロパティを作成する

まずは、収益額に応じて自動で「High」「Middle」「Low」といったラベルを付与する計算プロパティを作成します。

  1. 設定(歯車アイコン) > プロパティ > 会社プロパティ を開きます。

  2. 「プロパティを作成」をクリックし、以下の通り設定します。

    • ラベル: LTVランク

    • フィールドタイプ: 計算

  3. 「計算を構築」を選択し、「カスタム式」を選びます。

  4. 出力タイプを「文字列」に設定し、以下の計算式を入力します。

    if((収益合計 >= 10000000), "High", if((収益合計 >= 5000000), "Middle", "Low"))

    • ※収益合計:会社に関連付いた成約済み取引の合計額(デフォルトプロパティ)

  5. 保存すると、今後リアルタイムで各社にランクが自動付与されます。

ステップ2:レポートで可視化する

次に、作成したプロパティを使ってグラフを作成します。

  1. レポート > レポートを作成 > カスタムレポートビルダー を選択します。

  2. データソースに「会社」を選択します。

  3. グラフの種類から「横棒グラフ」を選択し、以下の項目を配置します。

    • X軸: 収益合計

    • Y軸: 会社名

    • 内訳の分類条件: LTVランク(ここで色が分かれます)

  4. 並べ替え設定で、Y軸を「収益合計の降順」に設定します。

これで、売上が高い順に並びつつ、一定額を超えた顧客だけが異なる色で表示されるレポートの完成です。

活用のヒント

このレポートをダッシュボードの最上部に配置しておけば、月次の振り返り会議の質が変わります。「売上が高い順」に並んでいるため、上位のオレンジ色のバーが伸びているか、あるいは新しい企業がオレンジに食い込んできたかを追うだけで、ビジネスの健全性を即座に判断できるようになります。

まずは、貴社にとっての「ロイヤルカスタマーの基準額」を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。