Deep Knowledge(DeepThrive)

HubSpot内のデータを探す時間を最小化。一覧画面でクイックフィルター・分析・5つのビューを活用

作成者: 原田 将寛|Mar 29, 2026 7:43:30 AM

HubSpotのコンタクトや取引の一覧画面は、単なるデータのリストではありません。日々蓄積される膨大な情報を整理し、そこから「次に何をすべきか」のヒントを見つけ出すためのワークスペースです。

今回は、業務の効率を一段階引き上げるためのクイックフィルターのカスタマイズ、データの傾向を瞬時に把握する列の分析情報、そして目的に応じた5つのビュー形式の活用方法について解説します。


課題:データは増えても、傾向や優先順位が見えてこない

HubSpotを運用していると、レコード数が増えるにつれて以下のような課題に直面しがちです。

  • 特定のセグメント(例:今月作成された特定の職種など)を抽出するのに、毎回フィルターを組み直している。

  • リストを眺めているだけでは、データの全体的な傾向(どの職種が多いのか、どのフェーズに停滞しているのか等)が直感的に分からない。

  • 一律の「表形式」だけでは、訪問予定の確認や進捗管理などの業務が直感的に行いづらい。

こうした「データを探す・読み解く」ための手間を減らすことが、本来の業務に集中するための第一歩となります。

実現イメージ:必要な情報が「すぐ手に入る」環境へ

一覧画面を適切に調整することで、以下のような理想的な運用が可能になります。

  • 瞬時にフィルターを切り替え: よく使う抽出条件を上部に固定し、1クリックで必要なリストを表示。

  • データの視覚化: AIによる「列の分析」を活用し、計算や集計の手間なくデータの偏りや傾向をグラフで把握。

  • 最適な視覚効果: 業務内容に合わせて、マップやカレンダーなど最適な形式でレコードを表示。

 


設定方法:一覧画面のポテンシャルを引き出す3つの方法

1. クイックフィルターの編集

頻繁に利用する絞り込み条件を画面上部に「クイックフィルター」として配置できます。

  1. 一覧画面上部のフィルターエリアにある 「+ その他」 をクリックします。

  2. 「クイックフィルターを編集」 を選択します。



  3. 現在の業務でよく使うプロパティ(例:担当者、リードステータス、作成日など)を 「+ 追加」 し、不要なものはゴミ箱アイコンで削除します。



  4. ドラッグ&ドロップで並べ替えることで、最も重要な条件を左側に配置できます。

2. 列の分析情報の活用(AIによる集計)

個別のデータを見るだけでなく、その列(プロパティ)にどのような傾向があるかをグラフで確認できます。

  1. テーブルビューの各列のヘッダー内の「︙」をクリックし、メニューを表示します。



  2. 「列の分析情報を表示」 をクリックします。

  3. 画面右側にサイドパネルが開き、その列に入力されているデータの分布や傾向がグラフとテキスト(AIによる要約)で表示されます。

     
    • 補足:これにより、例えば「希望業界」の列でどの職種が何%を占めているかといった分析が、レポートを作成せずともその場で行えます。

3. 目的に合わせた「ビュー形式」の変更

HubSpotでは、以下の5つの形式から最適な表示方法を選択できます。

  1. テーブルビュー: 通常の表形式。データの詳細確認や一括編集に適しています。



  2. ボードビュー: カード形式。取引の進捗やステータスの移動を視覚的に管理するのに最適です。取引以外のオブジェクトでも活用でき、特定の選択肢プロパティーにおけるボードビューを見ることができます。



  3. レポートビュー: データの集計結果を重視した形式。レポートを作成せずに、簡易的な数値の振り返りに役立ちます。



  4. マップビュー: レコードの住所情報を基に地図上に表示。ルート営業やエリア分析に活用できます。

    コンタクトであれば「都道府県/地域」「市区町村」というプロパティーに住所を入力するとマップに表示されます。



  5. カレンダービュー: 日付情報を基に表示。特定のアクション日やミーティング予定の把握に便利です。

それぞれ画面左上の 「テーブルビュー(または現在の形式名)」 のドロップダウンから簡単に切り替えが可能です。

まとめ

一覧画面は、ただの「名簿」ではなく、戦略を練るための「分析ツール」でもあります。クイックフィルターでアクセスを速め、列の分析で傾向を掴み、最適なビューで業務を遂行する。このサイクルを回すことで、HubSpotでのデータ管理はより付加価値の高いものへと変わります。