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そのインポート、ちょっと待って!HubSpotへのデータインポートが失敗する原因と対策

作成者: 岩田 早織|Oct 8, 2026, 10:40:25 AM

HubSpotへのデータインポートは、一見シンプルに見えて、実は多くのマーケターやセールス担当者が躓きやすいポイントです。

「インポートしたはずのデータが重複してしまった」「日付が正しく認識されずエラーになる」といったトラブルは、業務効率を著しく低下させます。本記事では、HubSpotへのデータインポートをスムーズに完結させるための注意点と、具体的な設定手順を解説します。

 データのインポートでよくある課題

CRM(顧客管理システム)を運用する際、多くの担当者が以下のような悩みに直面します。

  • データの重複: 同じ会社や人物のデータが重複して登録され、どれが最新情報か分からなくなる。
  • 形式エラー: Excelでは正しく見えていた日付や数値が、インポート後に文字化けや空欄になってしまう。
  • 選択肢の不一致: 「都道府県」や「業種」などのプルダウン項目が、元のデータとHubSpot側で一致せずエラーが出る。

これらの問題は、インポート前の「データの整頓」と「HubSpotの仕様理解」で解決可能です。

 HubSpotへのインポートで実現する「清潔なデータベース」

正しくインポートを行うことで、あなたのHubSpot環境は以下のように変化します。

  • 重複のない正確なリスト: 重複管理が自動化され、常に最新の1件に情報が集約されます。
  • スムーズなセグメント作成: 日付や選択肢が正しく入ることで、正確な条件抽出(例:○月以降に接触した顧客のみ抽出)が可能になります。
  • 信頼できるレポート: データの欠損がなくなるため、売上予測や活動分析の精度が向上します。

 失敗しないためのインポート設定:3つのステップ 

インポート作業を成功させるためには「データクレンジング」を正しく実施することが必要です。 

データクレンジングとは?

データクレンジング(Data Cleansing / Data Cleaning)とは、データベースやファイル内にある「重複」「誤り」「表記揺れ」「欠損」などの不正確なデータを見つけ出し、修正・削除してきれいに整える作業のことです。
データ分析の精度を上げたり、CRM(顧客管理システム)やMAツールを正しく機能させたりするために欠かせない、いわばデータの「大掃除」のようなプロセスです。

正しくデータクレンジングを行い、インポート作業を成功させるための具体的な手順と注意点を整理しました。 

 

 ステップ1:ユニーク値(識別子)を確定させ、重複データをマージする

HubSpotは「どのデータが誰のものか」を判別するために、ユニーク値(一意の識別子)を使用します。これを正しく設定しないと、重複データが大量に生成されてしまいます。

  • コンタクト(個人)
    「メールアドレス」を識別子にします。同じメールアドレスのデータがインポートされると、HubSpotは既存のレコードを上書き更新します。

  • 会社
     「会社ドメイン名(例:google.com)」を識別子にするのが一般的です。

 ▼データ数に応じた推奨ツール一覧 

データ件数 推奨ツール 特徴とメリット

〜数千件


(小規模)

Excel / Googleスプレッドシート

・追加コストなしで手軽にできる


・「重複の削除」や関数(COUNTIFなど)で完結する


・目視での最終チェックもしやすい

数万件〜


(中~大規模)

専用のデータクレンジングツール


またはプログラム(Python等)

・Excelでは動作が重くなり、フリーズするリスクがある


・大量データも高速かつ正確に処理可能


・高度な表記揺れの自動補正機能が備わっている

 

 ステップ2:データ形式をHubSpotに合わせる 

特に「日付」と「数値」の形式には注意が必要です。

  • 日付形式
    日本で一般的な「2024/05/01」や「2024-05-01」形式であることを確認してください。インポート時の設定画面で、ファイル内の日付形式(YYYY/MM/DDなど)を正しく指定する必要があります。

  • 数値と通貨
    カンマ(,)や円(¥)などの記号が含まれていると、数値プロパティとして認識されない場合があります。純粋な数字のみに整えておくのが安全です。

 ステップ3:選択肢項目(ドロップダウン形式)の照合 

HubSpot側に「ドロップダウン形式」のプロパティがある場合、インポートするファイルの文言と、HubSpot側の選択肢が完全一致している必要があります。

  • 例
    HubSpot側の選択肢が「製造業」で、ファイルが「製造」となっている場合、インポート時にエラーになるか、新しい値として登録できません。

  • 対策
    インポート前にExcelの「置換」機能を使って、HubSpot側の選択肢名に統一しておきましょう。

 まとめ:正確なインポートがCRMの価値を決める 

 HubSpotへのデータインポートは、単にファイルをアップロードするだけの作業ではありません。CRMを「健康な状態」に保ち、日々のマーケティングや営業活動の成果を最大化するための重要なプロセスです。 

インポート前「データクレンジング」の手間を惜しまないことが、のちのデータ修正にかかる膨大な時間を削減し、信頼できるデータベースの構築へと繋がります。

まずは手元にあるファイルのデータ件数を確認し、最適な方法で「綺麗なインポート」を実践してみましょう!