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【HubSpot×Slack連携】営業の機動力を高める活用法とは?

作成者: 十亀 奈津美|Jun 30, 2026 2:48:53 AM

 

リード獲得後の初動が遅れ、せっかくの商談機会を逃していませんか?

営業活動において、顧客対応のスピードと情報共有の正確さは成約率を左右する重要な要素です。
CRM・SFAツールであるHubSpotと、ビジネスチャットツールであるSlackを連携させることで、営業担当者はHubSpotの画面を常に開いていなくても、普段お使いのSlack上でリアルタイムに顧客の状況を把握し、対応ができるようになります。

本記事では、営業の機動力を高めるための、「通知」と「データ操作」の設計図をご紹介します。

なぜ、HubSpotとSlackを連携すべきなのか?

営業現場において、もっとも避けたい事態の一つが「リードへの対応遅れ」です。

HubSpotに質の高いリード情報が蓄積されていても、担当者が管理画面にログインして確認するまで気づかないようでは、顧客の熱量を逃してしまいます。

連携の目的は、情報を「取りに行く」仕組みから「届く」仕組みへ変えることにあります。
顧客がフォームを入力した、あるいは検討度合いの高いアクションを起こした瞬間に、
使い慣れたSlackへ通知が届く。このリアルタイム性が、競合に差をつける迅速なレスポンスを可能にします。

営業スピードを加速させる3つの主要連携機能

連携機能をうまく活用することで、営業担当者はより機動的に動けるようになります。
以下は主な活用例3つです。

①現場が即座に動ける「通知の自動化」

リードの割り当て(フォーム送信後の担当割り当て)やタスクの割り当て、チームメンバーからのメンションが発生すると、即座にSlackへ通知が届きます。
通知を受けたタイミングで迅速にお客様へ対応できるため、対応の遅れや作業の抜け漏れを防ぐことにつながります。

②画面切り替え不要の「スラッシュコマンド検索」

Slackのメッセージ欄でスラッシュコマンド(例:/hs-search 〇〇)を入力するだけで、コンタクトや会社、取引の情報を瞬時に呼び出せます。
わざわざ画面を切り替える手間がなくなり、チャット中や会議中でも必要なデータをその場ですぐに確認・共有できます。

③Slackから直接入力できる「データ更新・タスク登録」

通知画面やチャットの画面から、直接取引ステージを表示・更新したり、会話の自然な流れで発生したタスクやメモをHubSpotに登録したりすることが可能です。
現場の今ある情報の鮮度を保ったまま、シームレスにHubSpotへデータを蓄積できるのが大きな強みです。

【実践】営業の機動力を最大化する通知の構築3ステップ
 

連携はエンジニアの手を借りずとも、下記の3つのステップでスムーズに行うことができます。

ステップ1:自分宛ての連絡を逃さない「ユーザー通知」
ステップ2:顧客のアクションを即座にキャッチする「受信トレイ設定」
ステップ3:チーム全体へ状況をシェアする「ワークフロー自動通知」

前提として、HubSpot管理画面の「アプリマーケットプレイス」からSlackアプリをインストールし、両ツールを連携させておく必要があります。
設定手順は、下記の記事を参照ください。

関連記事:
HubSpot×Slackで業務効率UP!通知・レコード検索・タスク管理の方法

ステップ1:自分宛ての重要な連絡を逃さない「ユーザー通知」

自分に関連する動き(タスクの割り当てやリマインダー、メンションなど)をSlackのダイレクトメッセージで受け取る設定です。

①HubSpotの[設定(歯車マーク)]をクリックする
②「設定」カテゴリの中の [通知] をクリックする
③[HubSpotパートナー] から通知をしたい内容に対して、Slackにチェックを入れる

その他、Slack以外にも必要な通知項目にチェックを入れることで、自分宛ての重要な連絡が各ツールやSlackに届くようになります。

ステップ2:顧客からの問い合わせを即座にキャッチする「受信トレイ設定」

ウェブチャット、フォーム、Eメールなどからの問い合わせが発生した際に、特定のSlackチャンネルへ通知を出すことができます。

①HubSpotの[設定(歯車マーク)]をクリックする
② [連携されたアプリ] > [Slack] にアクセスする
③ [設定]をクリックし、ONにして受信トレイとSlackチャンネルを関連付ける
④通知を飛ばしたいSlackチャネル、受信トレイチャネルのタイプを選択する

この設定で、本来受信トレイで受ける顧客からの問い合わせを日常使いしているSlack内で通知として受け取ることができるので、チーム全体で顧客からの問い合わせを即座に検知できます。

ステップ3:チーム全体へ状況をシェアする「ワークフロー自動通知」

新規の問い合わせや特定のフォーム送信があった際に、ワークフロー機能を用いて指定したSlackチャンネルへ自動で通知を飛ばすことができます。

トリガー(例:フォーム送信)とアクション(Slack通知の送信)を設定し、送信先のSlackチャネルやメッセージ内容をカスタマイズすることで、チーム全体でのスムーズな情報共有と迅速なフォローアップ体制を構築できます。

通知を「ノイズ」にしないためのアラート運用設計
 

HubSpotとSlackを連携させた直後、多くの企業が陥る罠が「通知の洪水」です。
あらゆる動きをSlackに流してしまうと、現場の担当者は通知に慣れてしまい、本当に重要なリードへの対応を見逃すようになります。
これを防ぎ、営業の機動力を維持するための具体的な運用設計をご紹介します。

アラート設計の「3原則」

通知一つひとつが「現場のアクション」に直結するように、以下の3点を意識してカスタマイズを行います。

  1. 誰宛てなのか(担当者の明確化)
    全体チャンネルへの通知は「誰かがやるだろう」という傍観者効果を生みます。HubSpotのワークフローで「コンタクト所有者」や「取引所有者」を動的に指定し、Slack上で直接メンションが飛ぶように設定します。

  2. どのチャンネルに流すか(情報の棲み分け)
    全ての通知が1つのチャンネルに集約されると、情報の重要度が判断できなくなります。新規リード専用、既存顧客の動き専用、失注案件の再浮上専用など、目的別にチャンネルを分けることで、情報の階層を整理します。

  3. 次に何をすべきか(ネクストアクションの提示)
    「〇〇様から資料請求がありました」という事実報告だけで終わらせず、「15分以内に架電し、ヒアリングシートを入力してください」といった、次に取るべき行動をメッセージ内に含めます。

情報の重要度による「通知の3層設計」

全ての情報を「等しく」通知するのではなく、緊急度と重要度に応じて「情報の届け方」を使い分けます。
以下にポイントをまとめたので参考にしてみてください。

階層 内容の例 運用方法(Slackの設定)
1.速報 ・新規問い合わせ
・ホットリードの再来訪
即時プッシュ通知。
担当者への個人メンションを付け、デスクトップ通知を強制する。
2.集約 ・取引ステージの変更
・メルマガの開封
通知音オフの専用チャンネル。
手が空いた時にタイムラインを追うことで、顧客の動きを緩やかに把握する。
3.エスカレーション ・48時間以上放置されたリード
・高額案件の停滞
管理者を含めた通知。
現場での対応が漏れている場合にのみ、上長が介入できる仕組みを作る。

通知メッセージの最適化 

Slackの画面を見ただけで、HubSpotに戻らなくても「状況判断」と「意思決定」ができる状態が理想です。
通知内容には、以下の項目を盛り込むことを推奨します。

▼通知メッセージの構成例

  • 顧客プロフィール: 会社名、役職、業種
  • コンテキスト: どのフォームから、どんな内容で問い合わせたか
  • 優先度: リードスコアや予算規模(取引金額)
  • アクション: 「初回コール」や「日程調整メール送信」などの指示
  • リンク: HubSpotのコンタクト画面へ直接飛べるURL

連携を成功させるための必須要件チェックリスト

HubSpotとSlackの連携を正しく機能させるために、以下の要件を満たしているか事前に確認しましょう。

  • 利用プラン
    HubSpotの全ての製品(無料プランを含む)と、Slackの無料プラン以上で連携が可能です。

  • アカウント権限
    HubSpot側は「スーパー管理者」権限、Slack側は「ワークスペース管理者」権限が必要です。
    権限がない場合は設定ができないため、各管理者に依頼してください。

  • Eメールアドレスの一致
    HubSpotとSlackはユーザーをEメールアドレスで紐づけるため、両ツールのアカウントが同じアドレスで登録されている必要があります。

  • 1対1のワークスペース接続
    HubSpotが接続できるSlackワークスペースは1つだけです。
    複数運用している場合は、メインのワークスペースを決めて連携してください。

まとめ

HubSpotとSlackの連携は、複雑な開発なしで導入できる強力な業務効率化の手法です。

リアルタイムな通知の受信から、Slack上でのクイックな検索・データ更新までを設計することで、営業チームの機動力は飛躍的に向上します。ぜひこの設計図をもとに、スピーディで取りこぼしのない営業体制を構築してみてください。