「顧客へのアプローチが営業担当者まかせで、属人化している…」
「マーケティング施策を打っても、データがバラバラで効果が正確に測れない…」
「CRM上の情報が古く、チーム内で『このデータ、本当に合ってる?』という不信感が蔓延している…」
もし、あなたがこのような課題を一つでも感じているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
HubSpotを導入したものの、日々の業務に追われ、データのメンテナンスまで手が回らない。その結果、せっかくのCRM(顧客関係管理)システムが、宝の持ち腐れになってしまっていませんか?
実は、そのお悩みの多くは、HubSpotに標準搭載されている「関連付けの一括解除」という、非常にシンプルでありながら強力な機能で解決できるかもしれません。
この記事では、HubSpotのプロが、「関連付けの一括解除」機能の重要性から、初心者でも安心して始められる具体的な手順、そして成果を最大化する活用術まで、分かりやすく解説します。
難しそうな名前ですが、機能は至ってシンプルです。
一言でいうと、「バラバラになった情報を、まとめて正しく紐付け直すお掃除機能」です。
例えば、あなたのスマートフォンに、同姓同名の「田中さん」が二人登録されていたとします。一人の田中さんにはA社の情報が、もう一人の田中さんにはB社の情報が紐付いているべきなのに、いつの間にか情報が混ざってしまった…という経験はありませんか?
HubSpot上で起こるのも、これと似たような現象です。HubSpotでは、「コンタクト(顧客情報)」「会社」「取引(商談情報)」といった様々な情報が、それぞれ関連付けられて管理されています。
しかし、担当者の変更やデータのインポートミスなどによって、この関連付けが古くなったり、間違ってしまったりすることがあります。
「関連付けの一括解除」機能は、こうした正しくない情報の紐付きを、最大10件までまとめて、数クリックで一気に解除できる優れものです。これまで1件ずつ手作業で修正していた地道な作業を、劇的に効率化してくれます。
「ただのデータ整理機能でしょ?」と侮ってはいけません。
この機能を活用することで、ビジネスに以下の3つのインパクトをもたらします。
① 時間とコストの削減
これまで、間違った関連付けを直すには、レコードを1件ずつ開き、手動で修正する必要がありました。
これでは、時間も手間もかかり、本来注力すべきコア業務の時間が奪われてしまいます。
② データに基づいた正確な意思決定と売上向上
正確なデータはビジネスの羅針盤です。しかし、元となるデータが不正確では、どんなに高度な分析をしても意味がありません。
例えば、「A社との商談」が、担当者ではない「Bさん」に関連付いたままでは、営業活動の成果を正しく評価できません。
マーケティング施策の効果測定も、誤ったデータに基づいて行えば、次の戦略を間違える原因になります。
③ 顧客満足度の向上とチームの連携強化
データの不整合は、思わぬ顧客体験の低下を招きます。例えば、担当者が変わったにもかかわらず、古い担当者の名前でメールを送ってしまったら、お客様はどう思うでしょうか?
マーケティング、営業、カスタマーサービスといった各部門が、一貫性のある正しい情報に基づいてお客様に対応できること。これが、スムーズで質の高い顧客体験の基盤となります。
「関連付けの一括解除」でCRMを整理整頓しておくことは、部門間のスムーズな情報連携を促し、結果として「この会社は、ちゃんと私たちのことを理解してくれている」という顧客からの信頼、すなわち顧客満足度の向上に直結するのです。
実際に操作してみましょう。専門知識は一切不要です。画像を見ながら進める感覚で、ステップ・バイ・ステップで解説します。
まずは、整理したい情報の一覧ページを開きます。例えば、顧客情報を整理したい場合は、HubSpotのナビゲーションバーから[コンタクト]をクリックします。
表示された一覧の中から、関連付けを編集したいレコード(ここではコンタクト)の左側にあるチェックボックスをクリックします。この作業を最大10件まで繰り返します。
【つまずきやすいポイント】
一度に選択できるのは最大10件までです。大量のデータを修正したい場合は、何回かに分けて作業しましょう。
レコードにチェックを入れると、テーブル(表)の上部に新しいメニューバーが表示されます。
その中から「関連付けを管理」というボタンを探してクリックしてください。
ポップアップウィンドウが開き、選択したコンタクトに、どの「会社」や「取引」が関連付いているか一覧で確認できます。
ここで、解除したい関連付け(例えば、間違って紐付いている会社など)のチェックボックスを選択します。
最後に、右上の[関連付け解除]ボタンをクリックすれば、作業は完了です!
【注意点】
どの関連付けを解除すべきか判断に迷う場合は、必ずチームメンバーに確認してから実行しましょう。データの整合性を保つことが最も重要です。
機能を覚えたら、次はそれをどう活かすかです。
営業担当者が異動・退職した際、その担当者に紐付いていた取引や会社情報の関連付けをこの機能で一括解除。
その後、新しい担当者に正しく付け直すことで、スムーズな引き継ぎを実現します。
展示会の名刺リストなどをインポートした際、意図せず間違った関連付けが生まれることがあります。
インポート作業後は、必ずこの機能を使ってデータを確認・修正する、という運用をルール化しましょう。
「毎月最終金曜日」や「四半期末」など、チームで定期的にCRMデータを見直す日を設けましょう。失注してから長期間動きのない取引とコンタクトの関連付けを整理するなど、定期的なメンテナンスがCRMを常に健康な状態に保ちます。
そのためにも、事前に「古い担当者のレコード」などで絞り込んだビュー(一覧)を作成しておくと、作業がさらにスムーズになります。
今回は、HubSpotの「関連付けの一括解除」機能について解説しました。
この記事の要点を振り返りましょう。
地味な機能に見えるかもしれませんが、この「関連付けの一括解除」は、日々の小さな改善ですが、チームの生産性を上げ、データ活用の文化を醸成します。