データエンリッチメントとは、「データを補完すること」です。
HubSpotのデータエンリッチメント機能は、会社のドメイン名やコンタクトのメールアドレスをもとに、企業名・業種・所在地・役職などの情報を自動で補完する機能です。
会社レコードとコンタクトレコードを充実させることで、データに基づいた意思決定を行い、最適な商談につなげることができます。
日本国内の企業やIPアドレスにも対応していますが、グローバルの企業データベースが主なため、日本法人はデータ保管できないケースがあります。
設定理由
それぞれの項目を設定する理由は下記です。
- 会社名やメールアドレスから企業情報・役職・電話番号などを自動補完することで、入力工数を削減するため
- 手動入力による表記ゆれ・記入漏れを防ぎ、データの一貫性を高めるため
- フォーム送信・名刺読み込み・API登録などのさまざまな経路から生成されたレコードに対して、情報精度を担保するため
- 自動化・セグメント・スコアリングの精度を向上させ、営業やマーケティング効率を改善するため
設定項目
- グローバルエンリッチメント設定
- 空のプロパティを自動で情報補完するか(ON/OFF)
- Breeze Intelligenceによる既存レコードの更新を許可するか(会社/コンタクトごとに設定)
- 自動エンリッチメント設定
- 新規作成されたレコードに対して、特定のドメインやメールに基づいてプロパティを自動入力するか(ON/OFF)
- 対象オブジェクトの指定(会社、コンタクト)
- インポートツール経由のレコードを除外するかどうかの判断
設定方法
データエンリッチメントは、以下の3つの流れで活用できます。
①事前設定
②データエンリッチメントの実行
③情報強化されたデータを活用
①事前設定
-
上部の [設定(歯車マーク)] をクリックする
- 「データ管理」の中の、 [データエンリッチメント] をクリックする
- [設定] タブをクリックし、詳細設定をする
以下、必要な項目にチェックを入れる
- 新規レコードを自動的に情報強化(会社・コンタクト共に「ON」を推奨)
- 既存レコードを引き続き情報強化(会社・コンタクト共に「ON」を推奨)
- 最近反応があったコンタクトを自動的に情報強化(コンタクトを「ON」を推奨)
- 無料の会社名エンリッチメントをオプトアウト
※ONにしておくことで、必要に応じて、例えば、会社ドメインから「業種」「会社規模」「WebサイトURL」などを自動入力してくれます
- [コミュニケーションエンリッチメント] タブをクリックし、詳細設定をする
以下、必要な項目にチェックを入れる
- Eメールでのコンタクトエンリッチメント
- Eメールからの新規コンタクトの抽出
- 帰社日の検出
- ミーティングの文字起こしのエンリッチメント
- [マッピング] タブをクリックし、詳細設定をする
②データエンリッチメントの実行
- 左サイドメニューから、[データ管理] > [データエンリッチメント] をクリックする
- 中央の [ポータルをスキャン] をクリックする
- スキャン完了
※下図のように、コンタクト・会社レコードに足りない情報をHubSpotの外部データセットから自動補完できるかどうかをスキャンし、カバー率を見せてくれます
- まず「どのプロパティを埋めたいか」を決める
※「プロパティー別のエンリッチメントの可能性」で、
会社ドメイン名/WebサイトURL/業種/会社規模/役職・職種 など
カバー率が高い項目を確認し、「スコアリングやセグメントに使いたい項目」を優先候補としてメモします。
- スキャン結果を見ながら、優先セグメントだけ一括エンリッチする
・〇%の一致率 … エンリッチ可能なコンタクト/会社の割合
・〇%のプロパティー別のエンリッチメント可能性 … 各プロパティのカバー率
を確認する
- 下部の「利用可能なエンリッチメント」の「セグメントの全てのレコードを情報強化」から、強化したいセグメントをプルダウン形式で選択する
※「最近反応のあったリード」「ABM対象アカウント」など、重要セグメントを選んで一括エンリッチすると、信用度の高いところから効率よく埋められます
③情報強化されたデータを活用
- 埋まったプロパティを “使う”
情報強化されたプロパティーは、以下で利用可能です
- リスト
業種・会社規模・役職で静的/アクティブリストを作成
ターゲット別メールやナーチャリングに利用 など
- ワークフロー
「業種=製造業」になったら製造チームに担当割り当て
「従業員規模が1000名以上」になったらABMフラグON など
- スコアリング
「役職に ‘部長’ ‘Director’ が含まれる +10点」
「会社規模が中堅以上 +10点」など、属性スコアに利用 など
- フォーム簡略化+パーソナライズで体験向上に使う
(例)
・すでにエンリッチで持っている情報はフォームで聞かないようにする(フォーム簡略化)
・メールやページでは「会社名」「業種」「従業員数」などをパーソナライズトークンとして差し込み、1to1っぽい体験を作り出す
参照元
HubSpot公式|データエンリッチメント
HubSpotナレッジベース|コンタクトや会社のデータを充実させる
HubSpotナレッジベース|データエンリッチメントを使ってみる