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その「設定ミス」はどこで起きた? ログを活用したワークフローエラー解消ガイド

作成者: 岩田 早織|Aug 31, 2026, 3:10:22 AM

HubSpotを運用していると、「意図しない値がプロパティに入っている」「送るはずのないメールが送信された」といった事象に直面することがあります。ワークフロー一覧画面でエラーが出ていなくても、実運用ではこれらは立派な「エラー(不具合)」です。

こうした「結果の不一致」を解消するには、ワークフローの設定画面ではなく、まずは影響を受けたレコードのアクティビティを確認することが解決への最短ルートです。

よくある「意図しない挙動」の例

  • プロパティの書き換わり
    営業担当者が入力したはずの値を、ワークフローが古い情報や空の値で上書きしてしまう。
  • 誤ったメール送信
    条件分岐の判定ミスや、再登録(再入会)の設定がオンになっていたために、同じメールが何度も送られてしまう。
  • アクションの重複
    複数のワークフローが同じトリガーで動いてしまい、処理が競合している。

調査の起点:レコードのアクティビティ履歴を活用する

原因を特定するためには、まず対象のレコード(コンタクトや取引など)の詳細画面を開き、何が起きたのかの「証拠」を探します。

ステップ1:変更の詳細を確認する

プロパティの値が違う場合は、そのプロパティの「履歴」を直接確認します。

  1. レコード左側のプロパティセクションで、該当の項目にマウスを合わせる

  2. [詳細]  をクリックする


  3. 「どのワークフロー」によって値が変更されたのか、具体的なソース(原因)を特定する

 

ステップ2:変更の詳細を確認するアクティビティログのフィルタリング

  1. 対象レコードのアクティビティー履歴を表示する

  2. 中央の [アクティビティをフィルタリング] をクリックする


  3. [ワークフロー]など、ステップ1で特定した条件にチェックを入れる
    ※これにより、そのレコードに対してどのワークフローをいつ実行したのかが時系列で表示されます




    ここで登録されたワークフローを確認することで、
    「登録される想定なのに登録されていないワークフロー」があるかどうかの確認をすることも可能です。

ステップ3. 具体的なエラー解消

原因となるワークフローが特定できたら、以下の手順で設定を修正します。

①パフォーマンス履歴の確認

特定のレコードがいつ、どのような条件をもとに登録され、
さらにいつ、どのような分岐を通り、どのようなアクションが実行されたかを確認することが可能です。
[パフォーマンス履歴] > [アクションログ] と進み、どの段階で想定外の挙動が起きているかを特定しましょう。




※「これが登録された理由は?」をクリックすると
トリガー条件のうち、どの条件を満たしたかを確認することが可能


※各行にカーソルを合わせると表示される[イベント詳細]ボタンをクリックすると
どのプロパティーがどの値に変更されたなどの詳細情報を確認することが可能




②トリガー条件や条件分岐(If/Then分岐)の見直し

「想定外のメールが飛んだ」や「想定外のプロパティー変更が発生した」場合、分岐の条件が広すぎることが多いです。

  • 対策: AND/OR条件が正しく組み合わされているか、否定条件(〜を含まない、など)が漏れていないかを確認し、条件を変更します。
  • 検証:トリガー、条件分岐ともに、コンタクトを用いてどの条件に当てはまるかの検証を実施することが可能です。
    ▼トリガーの検証






    ▼条件分岐の検証

③再登録(リエンロールメント)設定の確認

「何度も同じ処理が走る」場合は、トリガー設定にある「再登録」をチェックします。

  • 対策: 意図せず「プロパティの値が更新されるたびに再実行」にチェックが入っていないか確認し、必要に応じてオフにします。

※登録されるはずだったがされなかった、という場合はこの「再登録」の設定が外れているケースも多いです。
 ワークフローごとに、「同一レコードが複数回登録されうるのか」を把握し、設定する必要があるので注意しましょう。
 

④実行タイミングと待機アクションの追加

「他の処理との競合」で値がおかしくなる場合は、処理の順序を制御する必要があります。

  • 対策: ワークフローの最初に「遅延(ディレイ)」ステップを数分入れることで、他の同期処理や手動入力を待ってから実行されるように調整します。

現場で役立つTips:テスト機能の活用

修正を行った後は、必ず右上の [テスト] ボタンから特定のレコードを選択し、そのレコードが期待通りのルートを通るかシミュレーションしてください。本番環境に反映する前のひと手間で、二次被害を防ぐことができます。